PSP雲長さんクリアしたのよ
1ヶ月くらい前にな!!
当時すでにキャーキャーいってたけどまた急に内圧が高まってきたので。とはいっても、先日出した同人誌でだいたい自分の中での雲長さんと花ちゃん観は全部出したんだけども。
自分はどんなルートにおいても花ちゃんのことは乱世を救うヒーロー、たとえば孔明から人間味から生じた弱みを除いて策士として完成させたら花ちゃんになるんじゃねっ思ってるところがあるんだなあと、本を書きながら発見した。一方の雲長さんはみっともないほうの若造め、と。
すべてにおいて成功して完成したのが花ちゃんで、凡ミスでクリアできなければ雲長さんで。花ちゃんは完成すればするほど人間味がどんどんなくなっていって、結果、伝説の天女という人間外の存在として成果だけが語られ、当の本人は本当は成果の影にたくさんあっただろう恐れも迷いも機微もなにもかもを忘れて元の世界に戻る。雲長さんは機械的に、盤上の駒であろうとすればするほど後悔が募って、異世界で暗中に没していく。
方や完成したというのに完成したことをやがて失ってしまう。方や完成しなかったことを後悔しているのに、完成しないままにそのことを自覚だけして生きていく。ままならねえなあ。そんな姿をみて、二人ともに向かって、時々叫びたくなる。
もしかしたら彼の顛末は、あのまま、尊敬した人になりすまし、愛する人に肯定されて、あの世界で生きていく道もあったんじゃないかなって。彼女には、元の世界に戻ることも、ほかの人を選んで幸せに生きていく道も用意されている。それはとても幸せで整合性のある話。
逆に言えば、元の世界に戻してしまうことでいろんな齟齬が生じてしまう。その辺はPSP版のその後でも語られたとおり。しかも結論でなかった。
彼を戻さないほうがきれいな作品でいられた。ほかルートのことを鑑みても完成度の高い作品でいられたと思う。それはPC版からずっと考えてたことで、じゃあなんで、と。
……ていうことをあの本には詰め込んだつもりです。
作った本のネタばらしていうのもおもしろかないかなと思ったんですけども、考えてることと作ってるものがうまいこと一致した本だな、となかなかの自画自賛しております。
あーもっと自分以外の雲長さん本が増えればいいのにー!!
- Date 2012/09/08
- By 仲村
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