ぬこぬこ以下略
時節柄に便乗してみたなう。
時間がなかったので会話オンリーです土下座。
「郁、今日は随分ご機嫌だね」
「ん? ああ、まあね」
「何かいいことでもあったの? ……聞いてもいい?」
「んー、どうしようかな。……じゃあ、ヒントを出すから当ててみて」
「ええ? う、うん。わかった」
「ヒント。今日は何の日でしょう」
「今日? 2月22日……あっ、猫の日だよね!」
「何だ、知ってたの」
「朝テレビで言ってたから。……ねえ。郁は、猫の日だから、嬉しいの?」
「まあ、そうなるかな。律儀に猫の日に届けてくれたし」
「その箱、何?」
「今日、星月学園に僕宛に届いた荷物。発送元はアメリカ」
「アメリカ?」
「中身は……これ」
「これ、って……飴? え、もしかして……」
「そう。会計君からのお詫びの品」
「これって……猫と話せるようになる?」
「そう。ちゃんと解毒剤もつけてもらったよ。……って、色変わってないな……またドクダミ味か」
「つまり……これを使って、みー助と話をするってこと?」
「もちろん。野点の時は話す前に解毒剤を舐めちゃったしね。飴に関してだけなら、会計君の腕もそれなりに信用できそうだし」
「あれ、でも肝心のみー助は? さっきから見ないけど」
「言われてみれば……どこに行ったのかな。おーい、みー助」
「……来ないね」
「部屋の方かな。みー助ー」
「あ、私も行く」
「みー助ー。……あれ、部屋にもいないな」
「いないの? うーん、他の部屋って……」
「みー助ー」
「……あ。郁っ、こっち」
「いた? どこ?」
「しーっ。あそこ。乾燥機の上」
「……そういえば、さっき回したんだった」
「温かいもんね、あの上。……ね、郁」
「仕方ないね。みー助が起きたらにしよう」
***
「でもこれ、本当に話せるようになるのかな?」
「なることを祈るけどね。月子も舐めてみる? 解毒剤の味は最悪だけど」
「うーん……興味はあるけど……」
「あるけど?」
「……これ舐めると、語尾ににゃーって付けないとなんだよね?」
「付けないと、じゃなくて、勝手に付くの。……そうだった、その副作用もあるんだった。でもまあ、他に誰もいないし、みー助と話せるなら僕は気にしないかな」
「……」
「ねえ、月子も一緒にみー助と話をしてみない?」
「……話はしてみたいけど、……恥ずかしいし」
「僕しか聞いてないのに? あ、みー助もか」
「郁に聞かれるから恥ずかしいの! ……でも、うーん」
「悩むくらいならやってみようよ。何事も経験って言うし」
「うう、でもやっぱり――」
「はい口開けて」
「っえ? むぐ、むー!」
「はい、出したらもったいないからちゃんと舐めて」
「むー!」
「大丈夫、解毒剤の効果は僕が身をもって確認済みだよ。……舐め終わった?」
「……」
「月子。何か言ってみてよ」
「……」
「強情な子には……実力行使って手もあるんだけど」
「っに」
「……に?」
「……にゃー……にゃ? にゃー!?」
「え? ……月子? もしかして、……にゃー、しか、喋れなくなってる?」
「……にゃー」
「本当に? これって……もしかして、性別で効果が変わるってこと? まあ何にしても、会計君の趣味にしては中々……」
「にゃー!」
「え、な、何? 何でもないってば。……でも、困ったな。にゃーって言ってる月子は可愛いけど、意思の疎通には不便かも」
「にゃー……」
「ごめん。そんな悲しそうな声で鳴かないでよ。解毒剤を舐めれば戻るんだし……あ」
「にゃ?」
「もしかして……んぐ」
「にゃ、にゃー!?」
「むぐ、んー……」
「にゃー、にゃっと、郁っ!」
「……あ、っはは、やったにゃ」
「……にゃ?」
「僕も飴を舐めたら、月子の言葉がわかるようになったにゃ」
「にゃー!? そ、そんなのって、ありにゃの?」
「あるんじゃないかにゃ? よし、これで問題はなくなったにゃ」
「にゃくにゃった、って」
「ふふ、月子、可愛いにゃ」
「うにゃああ」
「うん、この分ならみー助とも話はできそうだにゃ。それにゃら……」
「――にゃ? にゃ、にゃにをするにゃっ」
「みー助が起きてくるまで、可愛い子猫ちゃんとお話をしようと思ってにゃ」
「おはにゃしって、にゃっ……、こんにゃ体勢ににゃる必要にゃんてっ」
「話をする以外にも、確かめてみようかにゃって」
「にゃ、にゃにを」
「月子がどこまで猫っぽくなってるのかを、にゃ」
「っに、にゃー!!」
猫化したらおにゃにょこ側が猫語オンリーorより舌っ足らずに猫語になる、というのは私の中で揺るぎない正義として君臨する最重要事項の一つですが何か?
あ、少し前に猫の日でなんかやれって言ってきたのはユカナさんなのでユカナさんがぜんぶわるいとおもいますキリッ。